センター試験2020年度 数IA 第2問[3]ヒストグラムと箱ひげ図

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ヒストグラムから傾向を読む

ヒストグラムとは、ある特定のデータを区間ごとに区切り、各区間の個数や
数値のばらつきを棒グラフに似た形の図で表現するグラフです。
この県には20の市区町村があって、横軸に平均寿命、縦軸に度数で表した
ヒストグラムが図2になります。

でこれと箱ひげ図を見比べてどの選択肢が該当しているか考えていきます。
パッと見て平均値から判断するのは難しそうです。というのは
ヒストグラムから平均値を出すのは時間が掛かるし、選択肢の平均値に
大きな違いがないからです。

またひげの上下端(最大/最小値)ではどうでしょうか。
ヒストグラムから値を読み取りますが、1点注意が必要なのは、
問題文に「左側の値を含み、右側の値を含まない」と書かれて
ることです。つまり、
最小値は79.5以上80.0未満 ⇒ 箱ひげ図 ⓪③④⑤が適合
最大値は81.5以上~82.0未満 ⇒ 箱ひげ図④⑥⑦が適合
であることが分かります。両方の条件を満たす選択肢は④しかない
ので、回答は④となります

ちなみに四分位範囲で見るとどうなるでしょうか。
データは20個あるので、第1四分位数は下位5番目と6番目の
データの平均値となります。ヒストグラムから下位5番目と6番目は
80.0以上80.5未満に入りますので、①~④までが適合します。
また、第3四分位数は下位15番目と16番目のデータの平均値なので
ヒストグラムでいくと、うーん15番目が80.5以上81.0未満、
16番目が81.0以上81.5未満となります。どうしようか?

ここでちょっと見方を変えて、そもそもヒストグラムの最大区間は
81.5以上82.0未満ですが、第1四分位数で適合した①~④の
箱ひげ図をよく見ると、最大値が81.5以上82.0未満にひげの
最大値がある選択肢は④しかありません。従って回答は④となります

このように統計分析の問題は何に着目して分析していくかで難易度が
変わるため、検討が一度壁に当たったら見方を変えてみることが
重要となります。

基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

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