センター試験2020年度 数IA 第2問[4]散布図とヒストグラム

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散布図の主旨を理解する

散布図とは、2種類の項目を縦軸と横軸にとりデータをプロットしたものです。
あらゆるデータが散布図のテーマとなりえますが、今回は都道府県別の男女の
平均寿命をプロットした散布図になっています。

この問題は男女の平均寿命差を主題にしてますので、この散布図から何が
分かるかを考えます。最初に気になるのが傾き1の5本の直線ですね。
一番左の直線を見ると、男78.5歳/女86.0歳を通り、次に
男79.0歳/女86.5歳を通っています。つまりこの直線は平均寿命の
男女差が7.5歳の線を表しています。同じように7歳差、6.5歳差、
6歳差、5.5歳差の線となっています。つまり5本の直線が平均寿命差の
区分を表していることが分かります。例えば平均寿命差が7~7.5歳は
3都道府県ある、という風に読み取ることができます。

ここでヒストグラムと見比べます。今回のヒストグラムは区間が0.25歳
刻みになっていることに気付きます。よくあることですが、例えば区間を
0.5歳刻みにしてしまうと度数のバラつきが大きくなり、非常に見にくく
なるため0.25歳刻みに細分されています。
判別が簡単そうな一番上と一番下の寿命差区分を見ていきます。
 寿命差7~7.5歳の区間:3都道府県
 寿命差5.5歳~6歳の区間:9都道府県
この2条件に適合するのは③のみです。
従って回答は③となります

統計分析の問題は決まった形の問題だけを対策している人には難しく
見えるかもしれませんが、センター試験の問題にはカギになるポイント
が意図的に配置されていて、それが理解できれば一瞬で回答できます。
この問題では傾き1で追記された直線がポイントですね。
 ①出題者がどうやってデータを分析してほしいのか考える
 ②その上で端的な例をピックアップして傾向を掴む
これを心掛けて問題に取り掛かるようにしてください。

基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

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