数IA 2019年度 第1問[2]集合と命題

文系のための数学

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ヒント:集合と命題

(1)命題についての否定を正しく理解できれば問題ないと思います。
「いずれも奇数である」の否定は「いずれも偶数である」ではありませんので
注意してください。

(2)
必要条件、十分条件って言葉で理解しようとすると難しいですよね。
そこでオススメは「簡単な具体例で理解しておく」という方法です。

タイは魚である

この例で「タイである」ことは「魚である」ことの必要条件でしょうか?
十分条件でしょうか?

「タイである」なら、十分に「魚である」ことを示せるので、
「タイである」ことは「魚である」ことの十分条件となります。
「魚である」が「タイである」ためには他にも条件が必要なので、
「魚である」ことは「タイである」ことの必要条件となります。

必要条件:目標を達成するための必須条件=他にも条件が必要。
     達成のハードルが低い条件のイメージ。
十分条件:その条件が満たせていれば、目標は達成できる。
     達成のハードルが高い条件のイメージ
絵にすると下のようなイメージです。この考えを問題に考えていってください。

正答と解説

(2)
命題p、qは下記のとおりです。
p:mとnはともに奇数である
q:3mnは奇数である
ここでqが成り立つためにpがどういう条件なのか考えます。
前問と同じように表にしてみます。2つの数を掛け算するとき、
どちらかが偶数なら結果は必ず偶数になります。従って表は
下のようになります。

この場合、まずはpならばq、qならばpが成立するかを確認します。
[pが成立すればqは必ず成立するか]
mとnがともに奇数の場合、3mnは3つの奇数を掛けた数値なので
必ず奇数になります。従って必ず成立します。
[qが成立すればpは必ず成立するか]
上の表から3mnが奇数になる場合はm、nいずれも奇数の場合しか
ありません。従って必ず成立します。
双方向ともに成立するので、pはqに対する必要十分条件となります。

次に命題p、rは下記のとおりです。
p:mとnはともに奇数である
r:m+5nは偶数である
m、nいずれも奇数の場合は
m+5n ⇒ (奇数)+5x(奇数)=(奇数)+(奇数)=(偶数)
のように考えていくと下表のようになります。

ここで前問同様に必要/十分条件かどうか確認していきます。
[pが成立すればrは必ず成立するか]
m、nがともに奇数の場合、m+5nは必ず偶数になります。
従って必ず成立します。

[rが成立すればpが必ず成立するか]
m+5nが偶数の場合、mとnいずれも奇数またはいずれも偶数
のどちらかになります。つまり成立しません。

上記により、pはrであるための十分条件となります。


基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

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