センター試験2020年度 数IA 第4問 循環小数、n進法

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「ヒント」循環小数の扱い方とn進法の理解がカギ

(1)
問題に書かれている算式を素直に計算していくと自然に答えがでます。
これは特にヒントは不要ですね。

(2)
yを7進法から10進法に変換しなさいということですね。
普通に生活していたら10進法しか目にすることがないので、n進法と
言われると馴染みがありませんが、考え方はさほど難しくないです。
要するにn進法とは「ある桁がnになったら1つ桁が上がる」
ということです。

(2)(ⅰ)
前問で得られた式を元に、分母が4になるための分子の条件を考えていきます。
問題の条件によりaとbは1~6のうちいずれかの数値なので、条件に該当する
aとbを求めていきます。

(2)(ⅱ)
yの式を正答できていれば何故y-2と言われているか分かると思います。
前問とは逆に分子が1となる条件が該当するaとbを求めることになりますが、
この場合もaとbは1~6のうちいずれかの数値であることと、aとbは
異なる数値であることを忘れないようにしてください。

正答およびその解説

(2)(ⅰ)
分子が奇数で分母が4である、ということは96+7a+bを12で
割った時に奇数であれば条件を満たすことになります。つまり、

更に言うと7a+bが12の倍数かつ奇数であればいいことになります。
問題文の条件は「a,bは0以上6以下の異なる整数である」となっていますので、
aを0から6まで仮決めして条件を満たすbが存在するかを確認していきます。
【a=0のとき】該当するbなし
【a=1のとき】b=5なら12となりOK
【a=2のとき】該当するbなし
【a=3のとき】該当するbなし
【a=4のとき】該当するbなし
【a=5のとき】b=1なら36となりOK
【a=6のとき】該当するbなし
従って、

(2)(ⅱ)
(1)の回答より、

これが分子が1になり、分母が2以上の整数になる条件を探します。
つまり7a+bが48の約数であればOKです。ただし、
a=bは除外する必要があるので注意!
【a=0のとき】b=1、2、3、4、6がOK
【a=1のとき】b=1、5がOK
【a=2のとき】b=2がOK
【a=3のとき】b=3がOK
【a=4のとき】該当するbなし
【a=5のとき】該当するbなし
【a=6のとき】該当するbなし
全部で9通りが該当しますが、このうちa=bとなる(a、b)=
(1、1)(2、2)(3、3)は除外
すると6通りとなります

いやーこの問題は難しいですね。時間があればじっくり考えて正答を出せると
思いますが、試験の本番でスピーディに正答するのはなかなか難しいんじゃ
ないでしょうか。私の現役時代よりも完答が厳しくなっている印象です。

基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

ドラゴン桜でおなじみ
英語も大事だよ~
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