センター試験2020年度 数IA 第2問[2](2)箱ひげ図

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ヒント:箱ひげ図とは

箱ひげ図とは、データ全体の分布に関する特徴を箱とひげで表したものです。
前問の例で挙げた、数学のテストの分布を使って箱ひげ図にしたのが下右の表です。

ここで箱の範囲は第1四分位範囲(25%)~第3四分位範囲(75%)までを
表します。で、ひげの範囲ですが、
 上のひげ:箱の上限+箱の長さ*1.5の範囲内での最上位値=
      (第3四分位数75)+(四分位範囲25*1.5)=102.5
      最高点はJさんの95点なので上のひげは95
 下のひげ:箱の下限ー箱の長さ*1.5の範囲内での最下位値=
      (第1四分位数50)ー(四分位範囲25*1.5)=17.5
      17.5以上の最低点はGさんの20点なので下のひげは20
となります。これはあまりにも高い/低い値はひげから除外しよう、という目的です。
今回のテストの最低だったGさんはひげの範囲に含まれてますが、カンニングで0点
だったPさんはひげの範囲から除外される、ということです。こういう少数の極端な
例を除外してデータ分析をし易くするのが箱ひげ図です。

正答と解説

でこれが出題された箱ひげ図です。なんかP10の下のひげが異様に長いな~
と第一印象では気になりますが設問の回答に入っていきましょう。今回は
1つずつ正と誤を判定していきます。

【四分位範囲はどの都道府県においても1以下である】

さっき四分位範囲は箱の長さと説明しましたよね。つまり箱の長さが
1以上あるデータがあれば誤、なければ正となります。
ここでさっき気になったP10ですが、箱の長さパッと見て1.3歳くらい
ありますよね。従ってこの記述は誤です

【箱ひげ図は中央値が小さい値から大きい値の順に上から下へ並んでいる】

中央値は箱の中に書いてある太線ですので、この値が上から下へいくにしたがい
例外なく左から右へ移動していったら正ということになります。
ここでP10とP11を見比べると明らかにP11の方が中央値低いですよね。
つまり記述は成り立たないことになり、誤です

【P1のデータのどの値とP47のデータのどの値とを比較しても1.5以上
 の差がある】

ひげの上端を比較すると、P1は約79.3、P47は約82.7で差は3.4。
ひげの下端はP1は約77.5、P47は約81.1で差は3.6。
箱の上端はP1は約78.9、P47は約81.9で差は3.0。
箱の下端はP1は約78.3、P47は約81.5で差は3.2。
中央値はP1は約78.6、P47は約81.7で差は3.1。
従ってどの値を比較しても1.5以上の差があるので正。
ここでよーくP1とP47のデータを比較すると、そもそもP1のひげ上端が
約79.2でP47のひげ下端が約81.1であり、差が1.9あります。
つまりつまりここですべてのデータが1.9以上あることがわかるので、
1つ1つ確認しなくても正であることが確定します。このように簡単に
判断する方法もあることを頭に入れておいてください。

上記3記述は「誤、誤、正」ですから回答は⑥となります。

基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

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