センター試験2020年度 数IA 第1問[2](2)(3)

文系のための数学

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正答と解説:(1)で作ったベン図から考える

(1)で作成した図

(2)
ここで(1)で作ったベン図から回答していきます。
P∩Q、つまり12の倍数のうち、最小値の自然数は12ですね。

回答:12

まず集合で使われる記号についておさらいしましょう。具体例を付けたので、
どういう場合に用いられるかイメージしてみてください。

次にP∩Qでの最小の自然数12とRがどのような関係にあるかですが、
まず自然数12は集合ではなく要素です。その要素がRに対してどういう
関係か、ということを考えます。さきほどRは24の倍数と説明しました。
自然数12は24の倍数ではない、つまりRの要素ではないので、

回答:12 ∉ R

(3)
自然数12は命題~の反例である、がどういう意味かというと、
ある間違った(偽である、と言います)命題に対して
「そうじゃないよ、12という例がその証拠だよ」となる場合に
12は反例になるわけです。

具体的に命題⓪~③を検証していきましょう。

これは(仮説:~なら) ⇒ (結論:~である)と読みます。
つまり
[命題]
4の倍数かつ6の倍数(12の倍数)なら24の倍数ではない。
[反例]
12という数字がその証拠である。
と同じ意味です。
この命題は間違っている、つまり偽ですね。12の倍数だけど
24の倍数でもある数(例えば24や48)が存在しますので。
ただし12が証拠(=反例)になりません。12の倍数だけど24の倍数
ではないので命題を否定する証拠になりません。図であらわすと下のように
なります。従って当てはまりません。


[命題]
4の倍数または6の倍数なら24の倍数でない

この命題も偽ですね。24の倍数は全て4の倍数でもあり6の倍数でもあるので。
図にすると下のようになります。

これも12が証拠(=反例)になりません。12の倍数だけど24の倍数
ではないので命題を否定する証拠になりません。反例も⓪と同じです。
従って当てはまりません。

[命題]
24の倍数なら12の倍数である

この命題は正しい(真)ですね。したがって当てはまりません。

[命題]
4の倍数かつ6の倍数(12の倍数なら)24の倍数である。

この命題は偽ですね。また、12は12の倍数ですが24の倍数では
ありませんので反例となります。図に示すと下のとおりです。

従って③が当てはまる命題となります。

基礎から見直したい項目がある時はスタディサプリがオススメです。

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